おとなしく眼科に行きました。3日前ぐらいに、泡かなんかが入った覚えがあったので、その関係だろうな〜とか思っていたら、なんか一応「サンリュウシュ」(字が出ない)というものだったそうで、目薬と飲み薬をもらいました。痛い出費です。

パンク以前のロックの面白いところは、ロック以外の音楽の要素が多く見られるところではないだろうか(パンク以降のロック全てがそうでない、などということではない)。
現代の、ロックばかり聴いているような人々が作る音楽とは、楽器の使われ方がまったく違うように思える。ギター一つ取っても、幅の広さがまったく違う。思えば、僕が中学、高校の頃に読んでいた音楽雑誌等では、そういった面について触れられることというのは、ほとんどなかった。そのせいで、例えば、プログレといえば「長い」「大げさ」「変拍子」「展開が多い」などといった、敬遠してしまいたくなってしまうような、負のイメージばかりを植えつけられていたように思う。で、ロック雑誌で持ち上げられるのはカート・コバーンであり、ギター雑誌で持ち上げられるのは、メタルや、ある特定のギタリストの、ハードロック的な側面ばかり。だから、今CSで流れているバンドのほとんどは、90年代以降のロックの影響くらいしか感じられないものや、パワーコード主体とか、ハードロック的な、あまりひねりもないリフを使ったものばかり(いいものだってあるとは思うけど)。
もし、今の世の中はつまらない音楽ばかりだという人が多くいるのだとしたら、それって、メディアの影響も大きいのではなかろうかと思うんですが、どうなんでしょう。なぜ、ドラムマガジンのように、太陽と戦慄PART2のスコアを載せない?ベースマガジンのように、ポストパンクとかの、技術的には大したことはないけれど、面白いプレイヤーについて、特集を組んだりしない?ブルーズばかりが正統なのか?まぁ理由なんてのはとても簡単なもんでしかないのだろうが。でも、こんなことだから、ギターロックなんてものは、どんどん面白くなくなっていくんじゃないかと思う。あんま興味もないけどさ。でも、個性的な、面白いギタリストって、今いる?ロックの世界で。たぶんいないよなぁ。こんなことだから、結局、アングラなレベルでしか、変な、面白い音楽、プレイヤーが生まれ得ないんじゃないかねぇ。で、アングラレベルでも、自家中毒を起こしたりしてんじゃないかな、たぶん。探せばいくらでもいるでしょ?なんのひねりもないポストロックとかさ。

こないだ友人が、「最近、『プログレはいい』と言う人が増えてきた。プログレの時代がいずれ来るんじゃないか?」と言っていたけど、そうなったら、結構面白いんじゃないかなぁ。まぁ、上に挙げたような要素ばかりを強調したようなプログレだったら、僕は聴こうとは思わないけれど。某有名な音楽家が「ロックは民族音楽の影響を受けなくなってから、つまらなくなった」とかって言っていたらしいけど、結構、当たっていることかもしれない。ディス・ヒートやらポップ・グループやらが、今聴いても面白いのは、ロック以外の音楽の要素が多く見られるからだろう。革新性なんてものは、必ずしも必要なもんだとは思わないけれども、やはり、豊潤な音楽のほうが、素晴らしいと思う。
Red: 30th Anniversary Edition
僕のプログレに対する偏見を打ち砕いてくれた名盤。


Odelay
こういう音楽やろうって人、いないもんかな?